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LPT annex

whatever LPT consists of

Manfred Mann Chapter Three / Volume One

昨年(注:2009年)紹介した'Volume Two'の前年(1969)に発表された、こちらが1stです。これからいよいよ時代が混沌としてくるぞ、といった予兆ふんぷんな耳元絶叫サウンドは次作と同様ですが、押しの強いベースと破裂するホーンセクションが織り成す筋弛緩的グ…

The Stranglers and friends live in concert

1980年、ヴォーカル兼ギターのH・コーンウェルが薬物所持で投獄されてしまい、既に決定していたストラングラーズのツアーに参加できなくなったため、やっつけで召集した「フレンズ」達がライヴに参加、ヒューの穴埋めをしまくった模様を収録したライヴ盤です…

ちょんまげ天国~TV時代劇音楽集~

2002年発売から10年経った今もなお廃盤になっていない、TV時代劇主題歌集の決定版です。水戸黄門や暴れん坊将軍をはじめとするメジャーどころから、曲を聴いて初めて思い出すようなマニア好みまで全27曲、軽妙な曲を聴き進むにつれ、放映当時毎週欠かさず見…

John Foxx & Louis Gordon / Neuro Video

昨年11月*ロンドンで行われたライヴを収めた最新作で、今月国内盤も発売されます。選曲はファン投票との事で、近作を中心に演奏していますが、「ガーデン」時代の作品も3曲持ってきており、中だるみがなく間髪入れない展開で、初期作品から新曲まで隔てなく…

Killing Joke / Killing Joke

現役ポスト・パンクの重鎮、キリング・ジョークが90年代後半の倦怠期を脱出、2003年にデビュー作と同じセルフ・タイトルにて発表した復活作です。80年代後半から時流に乗せたキレイめサウンドで失速していただけに、本来の真骨頂である隙間のない真っ黒なゴ…

Echo & The Bunnymen / Crystal Days : 1979-1999

活動20年を回顧する、4枚組のベスト盤です。年代順に聴いていくと、リーダーのイアン・マカロックが、ガラスの破片を両手一杯握り締めるような若さゆえの不安から、どの辺りで開放され、よき伴侶を得て精神的に満ち、安定してくるかという過程が、笑っちゃ…

Comus / To keep from crying

70年代初頭に活躍したプログレフォークバンド、コウマスです。9人編成という大所帯で、ヴォーカル3人、鳴り物複数、定員オーバーの大迫力です。まるで4畳半の風呂なしアパートに客が15人位やってきて、座る場所もなくワイワイガヤガヤ立ったまますし詰めで飲…

Five or Six / Acting on Impulse : The Best of Five or Six

80年代ネオアコブームの火付け役、チェリーレッドの傑作オムニバス、「ピローズ&プレイヤーズ」に入っていた曲、’Portrait'が明るく爽やかなので他の曲もそうかと思えば大間違いのファイヴ・オア・シックス。長らくCD発売がなく隠没していましたが、満…

THE SISTERS OF MERCY/5CD ORIGINAL ALBUM SERIES

ワーナーがその膨大な版権をもとに自社を代表するアーティストの作品を5枚セットにして廉価再発しているシリーズで、大御所が名を連ねる中太陽の黒点の如くシスターズ・オブ・マーシーも発売されました。彼らは作品が少ないのでこの5枚でほぼ網羅、即席でシ…

The Stranglers / Live X-Cert

'78年のリリース時全英7位を獲得した初のライヴアルバムで、日本でも2006年紙ジャケで再発されました。当時は「ストラングラーズを聴くならライヴから聴け!」と言われた程、演奏・曲構成ともに初期の彼らを知る上で外せない、完成度の高い1枚です。通常パ…

And Also The Trees / Driftwood

’11年9月発売の公式HP1000枚限定アコースティックミニアルバムです。前作('09/6発)も既発曲のアンプラグド版で、またですか?の2連発、しかも新録とはいえ「何故この曲が?」と思わずにはいられない、前作の選外と思しき選曲を多数散見。また甲乙の差が激し…

Judas Priest / Stained Class

1978年発表の4作目です。ヘビメタは全然守備範囲ではないんですが、合宿に向かう車中で1曲目「エキサイター」がかかって、あまりのコテコテ度に頭から離れなくなってしまいました。今月の脳内BGM大賞です。ヴォーカルのR・ハルフォードは、数年前レイザーラ…

The Sisters of Mercy / Some Girls Wander by Mistake

80年代初頭から現在つるっぱげになってもなおゴスの帝王として君臨する、アンドリュー・エルドリッチ率いるシスターズ・オブ・マーシーの初期シングル集です。シスターズは一般的にアルバムよりもシングルが、オリジナルよりもカバーの方がかっこよく、とり…

Magazine / Real Life

70年代パンク・シーンでは、玄人受けが祟ったのか、日本ではあまり回顧されない部類の逸材、マガジンのデジタルリマスターが本国イギリスで一挙発売。これはデビュー作ですが名曲'shot by both sides'(このタイトルも秀逸!)も入っていて、いの一番にお勧め…

Chrome / Half Machine Lip Moves

70年代後半から80年代サンフランシスコで活躍した実験系ノイズパンクバンド、クロームの初期最高傑作と称される2ndと3rdアルバムのカップリングです。同郷のレジデンツとも昵懇だっただけあって、様々なテープ操作による異形の効果音が、彼らが成長期に慣れ…

The Mars Volta / The bedlam in Goliath

本年グラミー賞を獲得したマーズ・ヴォルタの、受賞曲を収録した4作目「ゴリアテの混乱」です。このアルバムにはとにかく「隙間」がありません。急勾配を転げ落ちてくる火砕流ばりの強烈な演奏に、脳天直撃のファルセットヴォイスが追討ちをかけ、あとひと…

Ultravox / Systems of Romance

以前紹介したJ・フォックス在籍時の作品です。1978年発表後脱退しましたが、私は彼がいた頃の、パンクの終焉とテクノの黎明がないまぜで、情熱的でいてどこか傍観している空気感が好きで、中でもこの作品は、今聴いても少年が少年でなくなっていく狭間みた…

Virgin Prunes / ...If I die, I die

U2とメンバーが血縁かつ幼馴染という関係から世に出た稀代のゴシックバンド、V・プルーンズの2ndアルバム(1982)です。音楽性の全く違うU2の前座で「耳の遠い婆さん&小太りのうるさいおばさん」みたいなコントを繰り広げていた意味不明の彼らが、瞬間芸とは…

U2/WAR(闘)

今や世界的スター、U2の3作目です。彼らはこれを引っさげて1983年に初来日し、「夜のヒットスタジオ」にも出演。当時は余りにルックスが貧乏臭かった為、まさかこんなにビッグになって社会的にも発言権を持つようになるとは思いませんでしたが、サウンド…

John Foxx / A New Kind of Man

'83年の初来日以来、実に25年ぶりの再来日*を果たしたジョン・フォックスの来日記念盤で、初期作品のみをプレイした昨年のメタマティック・ツアーの模様を収めたライヴです。既に50半ばのF先生ですが、30前だった初来日と比べて猛烈にパワーが増幅、キーボー…

Section25 / Always Now

ファクトリー創成期より現在も細い脈ながら活動を続けているセクション25の1stアルバムです。先月末リーダーのラリー・キャシディが56歳で亡くなり、公式HPには葬儀の詳細、献花香典受付ご案内、果ては英インディペンデント紙に長々と追悼文まで載ったり、あ…

Fra Lippo Lippi / The Early Years

ノルウェーのAORデュオ、フラ・リッポ・リッピがまだ「オスロのジョイ・ディヴィジョン」と評されていた時代、初期2枚のカップリングアルバム。2枚目にあたる"Small mercies"が、今聴くとピアノがラジオ体操第2みたいな一方で、陽射にきらめく静謐な雪…

Born into the waves / And Also The Trees

通算13枚目にとなる、2016年3月リリースの新譜です。アルバム完成直前に突如イアン・ジェンキンス(B)が脱退した上、華を添えていたキーボードもこの作品では一切参加しておらず、AATTはこの作品後からサイモン(Vo.)とジャスティン(G)・ジョーンズ兄弟とポー…

Lee Ranaldo / Between the Times and the Tides

ソニックユースの浪人生風情ギタリスト、リー・ラナルドの初歌ものソロアルバムです。バンドはフロント2人が離婚して以来活動していない様ですが、このままソロで良いのでは、と思う程の秀作で、白眉は1曲目でストーンズの黒く塗れ!のイントロフレーズがホ…

Mercury Rev / Deserter's Songs

米バッファロー出身の映像系オルタナバンド、マーキュリーレヴの代表作というだけでなく、90年代のモダン・プログレッシブロックの傑作とまで言い切れる作品です。どこか懐かしいメランコリックな旋律と、繊細かつダイナミックな展開は、オルタナティヴ・ロ…

Motorhead / Ace of Spades

'80年発表の5枚目にして問答無用の代表作です。新年早々2枚組SHM-CD(高音質CD)紙ジャケ仕様で再発されますが、1枚持っていても損のない傑作ですので、不景気風を吹き飛ばす起爆剤に如何でしょう。何といっても徹頭徹尾減速することのない爆裂した疾走感…

Gavin Friday and the Man Seezer / Each Man Kills the Thing He Loves

邦題は「ギャビン・フライデーの世界」といい、日本では89年リリースですでに廃盤*ですが、中古屋でごろごろしていると思います。素っ頓狂な邦題ですね。本国アイルランドではU2と並ぶ屈指のパフォーマーとして大成し、ジャンルを超越した活躍が眩しいヴァ…

Tears for Fears / the Hurting +4

1985年に「シャウト」が世界的大ヒットとなり、スターダムへと驀進したティアーズ・フォー・フィアーズのデビューアルバム(1983)です。全英1位を記録した事は意外に知られていませんが、アメリカ市場を意識した音作りをする前は寒いシンセと美しいアコース…

Siouxsie and The Banshees / Juju

1981年発表の4作目ですが、今聴いてもかなりの鮮度と輝度をもった重厚感が胸に迫ります。さすがはゴスの女王、単なる厚化粧とは違います。格付は最高ランク、「釘付け」という言葉がぴったり。年代的にこの後続くキュアー等の方が古臭く感じる程です。いまう…

Magma / Simples

フランスプログレ界の重鎮、マグマの初期シングル集です。バンド独自の言語「コバイア語」で歌われる男女混声の合唱に、地割れが股下をくぐり抜けるようなベースが絡まり、凄い破壊力で迫ります。白眉はラストの'Mekanik Machine'、まるでルームランナーのス…

Hula / "The Best Of Hula

ヒューマン・リーグ、キャバレー・ボルテール、ABC等を輩出した工業都市、英シェフィールド出身のインダストリアル・ダンスバンドにして、デペッシュ・モードの前座を務めるも、遂に一度もブレイクする事のなかった永久不発弾、フーラのベスト盤です。ホーン…

Factory records Communications 1978-1992

英ワーナーよりファクトリー・レコード14年間の総括として発売されたオムニバスCDです。年代別に編集された4枚すべて、ファクトリーというレーベルだけでなく収録バンドの個性を最も顕著に現す佳作が的確かつ丁寧に選曲されており、非常に完成度が高い上、今…

Anekdoten / Gravity

昨年7年ぶりに再来日も果たした、スウェーデンのプログレバンドです。2005年最もよく聴いたCD。西欧の音とは確実に一線を画した、重厚かつ透明感のある展開に、ライブの復習にと聴いてからすっかりハマりました。7年前には薄毛で地味だったヴォーカルの人が…

And Also The Trees / (Listen for)The Rag and Bone Man

4年ぶりの新録です。暗い自分をどうにかしたくてあれこれ頑張ってきたけど、俺は明るくないんだよ!暗い男ですが、何か?位の吹っ切れ様で、真っ暗曇天、どこにも光がありません。題名からして「屑拾い(の物音に聞き耳立てる)」と、赤貧の喧嘩両成敗みたい…

John Foxx & Lewis Gordon / Sideways

BGM最多出場、ジョン・フォックスの新譜です。最近では齢50*にして相棒ルイ・ゴードンと汗まみれのライブを頻繁にやってます。但し、威勢よく自分へのオマージュをやってる感もあり、次作はまたもや処女作'Metamatic'の焼直しだそう。アーティストとしてそれ…

The Stranglers / Black & White

1978年リリース、ベースの轟音とオルガンの閃光が交錯する、当代きっての最高傑作です。中学時代LPで持っていましたが、先日輸入盤CDを買い直したらレーベル面の印刷がない上、中身は全然違うバンドの曲で大誤爆。ベースのジャン=ジャック・バーネルは、当…

Dead Kennedys / Fresh Fruit for Rotting Vegetables

80年に発表された1stのリマスター、デッド・ケネディーズの「暗殺」です。一見キャッチーなアメリカンパンクですが、何といっても魅力は歌詞。ジェロ・ビアフラが外連味たっぷりに歌う、陰険・偏見・狭量な「腐ったアメリカ」は必聴!「キル・ザ・プア」で始…

And Also The Trees / When The Rains Come

AATT初のアコースティック・セルフカバー集ですが、初期作品から近作まで、「ええっ、こ、この曲やんの?」みたいな選りすぐりの暗い曲ばかりやってます。路線としては70年代根暗フォーク系ですが、アンプラグドでもあまり普段の印象と変わらないどころか、…

Portishead / Dummy

ブリストル・ミュージックの金字塔的作品。古い映画のサンプラーが絶妙です。’94年の発売当時日英で大ヒットしましたが、実は国内配給会社(当時のポリドール)の製作会議では、あまりに音が「寒い」ので、当初国内盤の発売は見送る話も出たそうです。真夏でも…

And Also The Trees / The Klaxon

活動初~中期の、負の波動バリバリの真っ暗サウンドが原因で、何をやってもゴス扱いされ新機軸を見出せないAATTですが、これは沼地から上がってくるような重い湿気が抜けてきた転換期の作品('93)で、陰影の利いた華やかさと重厚な旋廻感が素晴しい、平常…

John Foxx / Metamatic

中〜高校時代、一番好きだったのがこの人。1983年には初来日*も果たしました。どれだけ好きだったかというと、高校時代作っていたミニコミでも始終取り上げ、彼の書いた小説の翻訳に、自分が撮った写真を勝手に載せて本を作ったりしました。著作権侵害ですね…

Manfred Mann Chapter Three / Volume Two

1969年発表。息の長いUKブラスビートバンド、マンフレッド・マンのファンの間では「なかった事になっている」黒歴史的作品です。隣にいるおとなしい人が、予兆なしに突然耳元で絶叫するような唐突なホーンセクションが、一貫して不穏な曲調に絡み合います。…