LPT annex

whatever LPT consists of

マンプク宮殿2 新巻鮭と怪奇骨董音楽箱

私の住んでいた地域の海沿いでは冬になると鮭が遡上してきて、沿岸部に住んでいる親族から新巻鮭が届くのが恒例になっていた。届いたら外の物干し竿に吊るして保存、冬は最低気温が-15度、最高気温も零下を上回る事が少ないこの季節は冷蔵庫要らず、食べる時…

episode 1206 : Travel with hope, travel with joy : two

「おじいちゃんに会いたい(後篇)」 海外オークションで知合ってから3年、遂にイギリスのデイヴおじいちゃんとご対面の日が来た。駅で両手を広げ待ち構えていたおじいちゃんに、むぎゅうううとハグされ、ぶちゅううううと真正面キスされ「よう来た、よう来…

ハンブル・サーバントの独り言 Humble Mumble2 フル・モンティ

昨今、介護問題は避けて通れない。今、イギリスの古い友達が母親の介護に直面している。 独身の彼は介護に専念するため10月で退職した。幸い、妹夫婦とも連携プレーを取っていて時折近況をメールしてくれる。エリザベス女王にそっくりで、自分の亡き母と同…

The Stranglers and friends live in concert

1980年、ヴォーカル兼ギターのH・コーンウェルが薬物所持で投獄されてしまい、既に決定していたストラングラーズのツアーに参加できなくなったため、やっつけで召集した「フレンズ」達がライヴに参加、ヒューの穴埋めをしまくった模様を収録したライヴ盤です…

マンプク宮殿1 干し芋と宮殿

最近にしては珍しく冬らしい寒さと乾燥が続く2017年初頭東京の冬、すっかり最高気温が零度を下回る環境での冬暮らしを忘れかけている私に18歳まで暮らしていた生まれ故郷の感覚が少し戻ってくる時というのはそんな季節。 春、夏、秋はものごごろついた歳から…

episode 1205 : Travel with hope, travel with joy : one

「おじいちゃんに会いたい(前篇)」 5月の連休を利用して、イギリスへ行った。3年前海外オークションで知り合い、今ではメールや電話で頻繁に連絡を取る昵懇の仲となったデイヴ翁も御年80、今は元気でもいつ急に連絡が取れなくなるかもしれない、これだけ…

ハンブルサーバントの独り言 Humble Mumble 1 王様と私

仲のいい台湾の従兄の長男の嫁がタイ出身の華僑で、(米デンバー大で知り合っていて、二人の共通語は今も英語で不思議)今年の夏休み、従兄の好意で私もタイの家族旅行に混ぜてもらった。 一生行くことはないだろうと思っていた国なので、せめてもの敬意の印…

ちょんまげ天国~TV時代劇音楽集~

2002年発売から10年経った今もなお廃盤になっていない、TV時代劇主題歌集の決定版です。水戸黄門や暴れん坊将軍をはじめとするメジャーどころから、曲を聴いて初めて思い出すようなマニア好みまで全27曲、軽妙な曲を聴き進むにつれ、放映当時毎週欠かさず見…

LPT annex news : In the court of Mampuku starts in 2017

Team LPTの重鎮、音響担当Dr. Budgie、というよりLPTファンの皆様には「ジェントルマン」と言った方がわかりやすいですね。本編LPTでも2016年7月より大活躍のジェントルマンは、本来音楽を生業としている方で、おまけに無類の食いしん坊。本年1月よりLPT ann…

LPT annex news : New Life is Life starts in 2017

2015年夏のLPT annex開始より長らくご愛読いただきました、店主タヌの企業コラム再編成記事、life is life。コラム連載終了が2013年初頭でしたので、そろそろ過去原稿が底をつきてまいりました。そこで、残り原稿そのまま新コーナーに移行し、引き続き書き下…

LPT annex news : Humble Mumble starts in 2017

2016年春、突如結成されたLPTのリアルイベント、Cabaret LPTのサポートメンバー、Team LPT。女性ユニット、ザ・ハンブルサーバンツと音響担当のジェントルマンことドクター・バッジーの3名にて構成されています。彼らは、すべて行きがかり上、店主タヌを手伝…

John Foxx & Louis Gordon / Neuro Video

昨年11月*ロンドンで行われたライヴを収めた最新作で、今月国内盤も発売されます。選曲はファン投票との事で、近作を中心に演奏していますが、「ガーデン」時代の作品も3曲持ってきており、中だるみがなく間髪入れない展開で、初期作品から新曲まで隔てなく…

episode 1204 : A Torrential service

「ゲリラサービス提供中」 天気の良い日は会社から大手町まで歩いて帰る事が多い。先日、八重洲仲通りを通り東京駅へ向かう際、ふと進行方向左側に蕎麦屋が3軒横並んでいる事に気づいた。立喰そば屋、隣も立喰い、そのまた隣は普通のそば屋…あれ?真ん中の…

Killing Joke / Killing Joke

現役ポスト・パンクの重鎮、キリング・ジョークが90年代後半の倦怠期を脱出、2003年にデビュー作と同じセルフ・タイトルにて発表した復活作です。80年代後半から時流に乗せたキレイめサウンドで失速していただけに、本来の真骨頂である隙間のない真っ黒なゴ…

episode 1203 : Sakuradai Curry War : two

「桜台カレー戦争(後編)」 城北の住宅地・桜台で勃発した2軒のインドカレー屋による熾烈な戦いは、後発の店が前振りなく閉店した事により膠着したが、それは新たなるフェーズへ向かう静寂に過ぎなかった。立春を目前にした1月の終わり、またも告知なく内装…

Echo & The Bunnymen / Crystal Days : 1979-1999

活動20年を回顧する、4枚組のベスト盤です。年代順に聴いていくと、リーダーのイアン・マカロックが、ガラスの破片を両手一杯握り締めるような若さゆえの不安から、どの辺りで開放され、よき伴侶を得て精神的に満ち、安定してくるかという過程が、笑っちゃ…

episode 1202 : Sakuradai Curry War : one

「桜台カレー戦争(前編)」 開国後、日本人のカレー好きは周知の事実で、家庭で作る欧風カレーは勿論、近年ではサラサラで激辛なインドカレーもすっかりお馴染みになった。先日、桜台は個性派ラーメン激戦区だと紹介したが、昨年からもう一つ、熾烈な闘いを繰…

Comus / To keep from crying

70年代初頭に活躍したプログレフォークバンド、コウマスです。9人編成という大所帯で、ヴォーカル3人、鳴り物複数、定員オーバーの大迫力です。まるで4畳半の風呂なしアパートに客が15人位やってきて、座る場所もなくワイワイガヤガヤ立ったまますし詰めで飲…

episode 1201 : Current funeral style in UK

「イギリス葬祭事情」 海外オークションがご縁で知り合ったイギリスの老紳士と仲良くなって3年になる。流石は天下の英国紳士、メールや電話では強烈なブラックジョークとウィットにいつも一本取られっぱなしだが、そんなデイヴおじいちゃんの愛妻、ジルおば…

Five or Six / Acting on Impulse : The Best of Five or Six

80年代ネオアコブームの火付け役、チェリーレッドの傑作オムニバス、「ピローズ&プレイヤーズ」に入っていた曲、’Portrait'が明るく爽やかなので他の曲もそうかと思えば大間違いのファイヴ・オア・シックス。長らくCD発売がなく隠没していましたが、満…

episode 1112 : Thriving leads to a breakdown

「商売繁盛、それ以上」 わが街、桜台は数年前から個性派ラーメン激戦区として各店舗が日夜しのぎを削っているが、三田に本店を持ち、そこから暖簾分けした数ある支店でもトップクラスの味と評されるラーメン店は、暴力的な麺と具の量に始まり、トッピングを…

THE SISTERS OF MERCY/5CD ORIGINAL ALBUM SERIES

ワーナーがその膨大な版権をもとに自社を代表するアーティストの作品を5枚セットにして廉価再発しているシリーズで、大御所が名を連ねる中太陽の黒点の如くシスターズ・オブ・マーシーも発売されました。彼らは作品が少ないのでこの5枚でほぼ網羅、即席でシ…

episode 1111 : Suzhou Serenade

「蘇州夜曲」 今秋、9年ぶりに上海へ行った。正確には蘇州に近い、外国企業を誘致した経済特区で商売をしている台湾人の従兄が、遊びに来いと招待してくれたのだ。9年ぶりに訪れた蘇州は、日本で言うなら明治から平成へと一気にタイムスリップしたようなギャ…

The Stranglers / Live X-Cert

'78年のリリース時全英7位を獲得した初のライヴアルバムで、日本でも2006年紙ジャケで再発されました。当時は「ストラングラーズを聴くならライヴから聴け!」と言われた程、演奏・曲構成ともに初期の彼らを知る上で外せない、完成度の高い1枚です。通常パ…

episode 1109 : Danger Spot

「デンジャースポット」 桜台に住んで14年目になるが、住み始めた頃はぼろぼろの駅舎にぱっとしない駅前、地味な住宅街という印象だったのが、駅が高架になってから徐々に再開発が進み、最近では個性派ラーメン店の激戦区となったりして、あちこちで行列がで…

And Also The Trees / Driftwood

’11年9月発売の公式HP1000枚限定アコースティックミニアルバムです。前作('09/6発)も既発曲のアンプラグド版で、またですか?の2連発、しかも新録とはいえ「何故この曲が?」と思わずにはいられない、前作の選外と思しき選曲を多数散見。また甲乙の差が激し…

episode 1108 : Little morning spod

「朝活!小学生」 ここ数年の流行で、語尾に活の字をつけて「~活」と称する団体行動のトレンドをメディア先行で作り上げている。少し前は「婚活」、最近はもっぱら「朝活」だろうか。朝に弱く、夜にも弱い私にとって朝は、記憶力が高い時間でも、何かを能率…

Judas Priest / Stained Class

1978年発表の4作目です。ヘビメタは全然守備範囲ではないんですが、合宿に向かう車中で1曲目「エキサイター」がかかって、あまりのコテコテ度に頭から離れなくなってしまいました。今月の脳内BGM大賞です。ヴォーカルのR・ハルフォードは、数年前レイザーラ…

episode 1107 : Gimme, Shelter ! : two

「ギミー、シェルター!(後編)」 主人の大学OB音楽サークル合宿に、原曲も知らずにコーラスで参加する事になった私は、それが恐ろしく安請合いだった事に気づくも後の祭り、高まる先輩達の期待に応えようと必死に努力はしたものの、一介の中年OLがいきなりソ…

The Sisters of Mercy / Some Girls Wander by Mistake

80年代初頭から現在つるっぱげになってもなおゴスの帝王として君臨する、アンドリュー・エルドリッチ率いるシスターズ・オブ・マーシーの初期シングル集です。シスターズは一般的にアルバムよりもシングルが、オリジナルよりもカバーの方がかっこよく、とり…