LPT annex

whatever LPT consists of

John Foxx / Metamatic

メタマティック(紙ジャケット仕様)


中〜高校時代、一番好きだったのがこの人。1983年には初来日*も果たしました。どれだけ好きだったかというと、高校時代作っていたミニコミでも始終取り上げ、彼の書いた小説の翻訳に、自分が撮った写真を勝手に載せて本を作ったりしました。著作権侵害ですね。このアルバムはソロデビュー作で、昨年テイチクよりヴァージン時代の作品が一気に再発されました。他の作品とは路線を違えていますが、私はなんちゃってグレゴリオをやっている現在の作風より、マン・マシーンな当時のほうが好きでした。日本ではあまり最近の活動を聞きませんが、なんかの縁でプロデュースしたイザベル・アンテナのほうが、日本ではよっぽど人気が出ました。スッカスカだけど湿度の高い、情念的エレクトリック・ポップです。(テイチクエンタテインメント TECI-23190 )

Mar. 2006

追記 Jul. 2015
これを書いた当時、まさか再び日本でお目にかかれるとは夢にも思っていませんでしたが、2008年再来日後誰かが「また来てくださいね!」と聞いたところ「うーん…」という反応だったそうで、やはり長距離線で10数時間も揺られた上にすぐリハーサル、すぐライヴという過酷なスケジュールは堪らん、という無言のご辞退に、やっぱ日本って極東なんだな、地の果てなんだなという諸行無常を噛みしめました。