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episode 0611 : American Dream

「アメリカン・ドリーム」

渡米して現地の陸軍兵と結婚した友人・メリー(仮名)が里帰りしたので、1年半ぶりに会った。メリーは結婚12年目。会う度に、メリーの目を通して見るアメリカが面白い。ケーブルTV等で刻々と同時通訳される「正義感に満ちた自由の国アメリカ」には程遠い、直言すれば「それってどうよ」なUSA。

今回は、アメリカでドーナツは、日本の「おにぎり」感覚だと知ったのが一番の収穫だった。朝食に、ドーナツを2個3個。ボランティアに参加する時の休憩に、持参するのはドーナツ。残業中「よっ、頑張ってるな!」ポン、と上司に肩を叩かれて、差入れはドーナツ。どんな場面でも1個じゃすまず「2個、3個」なんだそうだ。
ドーナツは、大概スーパー内のベーカリーで買い、箱入りで10個4ドルが相場だ。大きさはベーグル位ある。日本のドーナツは小さい上「どれでも1個100円」なんて高すぎる。今人気なのは、穴がなく中にクリームがたっぷり入り、上にチョコがかかっている奴。それを、2個、3個…毎日食べている。

メリーの話を聞いてるだけでも胸が焼けてきた。一応、「それじゃまずい」と気づく人もいて、そういう人は先々で出くわすドーナツをかわすべく、手作りの間食を持参するそうだが、何だろうと思ったら「バナナブレッド」だった。…甘いに変わりはないんだね。

前回会った時はアメリカ人のご主人も一緒だったが、ご主人は元気?と尋ねたら、「今ねー、話にならないからお互い弁護士立ててんのー」
…うんうん、そういうのはニュースで聞いたことがあるぞ。
でもさ、そこまでアメリカ人にならなくってもいいんだけどね。

Nov. 2006

追記 Aug. 2015
その後メリー(仮)は支援多数の中夫婦仲が改善し、しばらくうまくやっていたところ、ご主人が日本で仕事を見つけ帰国するも東日本大震災の影響で再度関係が悪化、結果離婚し現在は横浜でおじいちゃん・おばあちゃんのファイナルステージを応援しています。頑張れメリー!