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episode 0702 : Evening of the 40th birthday

「祝杯模様」

 一昨日、40歳になった。もうこれで、言い訳無用の中年女になった。
雑誌で、30女が「艶女(アデージョ)」とかいって、貫禄美人だの言っているが、じゃあ40女はさしずめ「泥女(ドロンジョ)」か。顔も体型も、そのうち泥のように崩れてくるんだろうか。まあいいや。

 誕生日の夜、奮発して主人がフレンチのフルコースを予約してくれた。
2日後は主人も40になる。普段は焼き鳥下さい、ビール下さいみたいな店しか行きつけない私達には、かなりの贅沢だ。前から行ってみたかった地元のビストロ、揚々とドアを開けたら、そこは全く予期せぬ光景が待っていた。通された予約席の両隣は、親子4人の子供連れ。しかも、アラカルトではなく全員フルコース。どちらも「お受験明けの打上げディナー」のようで、やれどこの塾ではどう、試験の成績がどう、今日からゲーム解禁ね…そんな話を母親と声変わり前の子供が熱心に繰り広げていた。生ハムもステーキも子供には食べづらいのか、口を開けたままにっちゃにっちゃ噛み切れないようだ。
コース料理ゆえ、頓挫するわけにもいかない。デザートまで一蓮托生だ。荒波を乗り越えたお受験家庭のささやかな団欒に、40の節目を祝う大事な記念日はあっさり消沈してしまった。住宅街のビストロは、ほとほと要注意だと心魂に刻んだ。

 分不相応なことをすると、ろくなことがない。だがこれだけは言っておく。ビストロに、小学生を連れてくるな。子供たちよ、フレンチのフルコースは、自分で稼げるようになってから行け!!

Feb. 2007

追記 Sep. 2015
地元では美味しい庶民派フレンチの代表みたいなお店ですが、調べたら一応まだ潰れていなかったので、次回は平日の夜などクソガキ連れを避けて再挑戦したいと思います。