LPT annex

whatever LPT consists of

episode 0703 : Leak of personal information

「情報漏洩デビュー!」

 昨日帰宅したら、郵政公社から「個人情報の漏洩に関するお詫び」と称する書状が届いていた。なんでも、職員が車上荒らしにあい、車内には職員が勝手に持ち出した約29万件の振替口座情報を記録したUSBメモリがあり、その中に何と私の個人情報が含まれていたとのこと。詫び状では「本件盗難事故により、お客様の情報が不正に使用された事実は確認されておりませんが、念のため、不審な電話による問合せなどにくれぐれもご注意を…」と締め括られていた。新聞などで枚挙に暇がない情報漏洩事件だが、遂に自分の情報まで漏れてしまった。随分身近になったものだ。

まあ、僅かばかりの定期預金を担保に毎月残高がマイナスを食っているような私の口座情報を掴んだところで、知るだけ損な気もするが、問題なのは「今後の不審な電話による問合せ」のほうだ。私は、勧誘などの電話を
ケムに巻くのが三度の飯より好きだ。本来の生業とは全く別の状況を演出し、マンションの売込みには「両親の介護でUターンの為来週引っ越します」、○○をつけると家計が助かりますよ、みたいな電話には「私、主人には君の好きなようにしなさいって言われてて、毎月幾ら使っているかわかりませんの~」で、おばさん勧誘員が素に戻ってしまい、「いいな、そんな生活って・・・」と本気でへこまれたこともある。今、最大に期待しているのは振り込め詐欺の電話だ。いつでもいいぞ、かかってきなさい!最近はブラックリストに載ったのか、さっぱり不審な電話がこなくなってしまって、正直つまらない。情報漏洩をきっかけに、私の中に棲む女優心を満たしてくれる楽しい電話がかかってくることを、心待ちにしている春なのだ。

Mar. 2007