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LPT annex

whatever LPT consists of

episode 1009 : Walking lesson

「ウォーキング・レッスン」

 先月、通っていたフィットネスクラブが閉店したので、全く運動しなくなるのもどうかと思い、秋からはウォーキングに力を入れることにした。運動として歩くのだから、一度正しいウォーキングを身につけたいと思い、たまたま春に買ったスニーカーが、あるウォーキング法専用のシューズだったので、その協会主催のレッスンを受けることにした。レッスンには、協会の主催者が直接指導するクラスと、協会認定の講師が教えるクラスとがあり、講師のレッスン費は主催者の半値と、随分弱気だ。レオタードで人魚のようなポーズを取って「必ず幸せになれます」とか、主催者のどこか自己啓発的なムードも性に合わないので、とりあえず近場の会場で安い方にした。

 初回、会場には中年女性が二人既に来ており、とてもスタイルの良い方と、超安産型でチュニックをきた女性が仲良く話していた。「先生、お化粧変えた?素敵ですね!」と、スタイルの良い方が会釈をしていた。すらっとした方は常連の生徒で、チュニックを着た方は講師だった。生徒は全部で8人。講師が「このウォーキングをして、太腿が一年で22cm細くなりました」この先生、一体、始める前はどんなだったんだろう。隣の女性も長めのチュニックにレギンスで、講師を含め多くは現状の体型があいまいだ。きちんと姿勢が判るよう短パンとランニングで来てしまった自分の気合を恥じた。講師が実際に歩いて見せるのだが、肝心の背筋や足運びが、チュニックのおかげで今ひとつ判らない。これが、値段の差なのだろうか。講師は盛んに褒めるが、指導前・指導後と写真を見ても、さっぱり変わっていない。おまけに、背筋や腰が自分で歩くにつれ徐々に痛み出した。

 2度目も、やはり講師はチュニックと長いベストを着ていて、更に体幹と腰の動きが判りづらかった。ただ、前回は気づかなかったが姿勢をとる際の説明が理解しやすく、優しい口調で「お尻に一万円札を挟んでね~、きゅっきゅ~」と擬音つきで説明し、一人ひとり細かく姿勢を正しながら最後はベストを脱いでしっかり後姿を見せて歩いてくれた。体型よりも、姿勢と立ち居振る舞いがいかに人を美しく見せるか、良く分かった。私の背筋や腰の痛みも、姿勢を気にする余り体に力が入りすぎた上、腹筋を意識せず背筋に負担がかかっているようだ、と何度も傍で微調整を重ね指導して貰えたので、講師の見た目以上の手応えはあった。

 太腿が22cmも細くなる必要はないが、歩くのは毎日の事なので、力まずのんびり通おうと思う。できれば、講師にはチュニックは着ないで欲しいところだが。

Sep. 2010

追記 Jul. 2015

先日、上記ウォーキング啓蒙協会のウェブサイトを久しぶりに見たら、習った講師の名が影も形もなくなっていました。諸行無常。