LPT annex

whatever LPT consists of

ハンブルつれづれ:その3 Dutch Holiday Again 2019 !

①Gentlemen in Holland
今年もタヌとロッテルダムに1週間滞在することになったけど、今回はタヌの商用も兼ねていたので凄い荷物よ、コケ~~~~ッ‼(スーツケース4個)タヌは到着次第SIMカードを専門店で設定してもらうのが最初の難関!とか言ってんの。でもね、オランダは列車が便利だけど、バリアフリーではなく、乗り降りの際、車体底の段差が微妙で高さがあり幅の狭い階段を2段降りる感じ。あたしゃ、大荷物でそこを乗り降りするのが一番不安だったわよ。スキポールからは運よく、一人の男性が軽快にハイハイって乗せてくれて、さ~と座席に消えていったんだけど、ロッテルダムに到着するやいなや、今度ばかりは「南無さん!」とばかりに腹をくくって荷物を...と思う間もなく、'Need help?'と、荷物1個につきひとり、降り際に次々と現地の紳士たちがガンガンおろしてくれて、姉妹でしばし合掌。世の中、捨てたもんじゃないわ~ありがたや、ありがたや~(´;ω;`)f:id:Tanu_LPT:20190524181216j:image

と、思う間もなく、やっとついたホテル、エレベーターが壊れてて、暗くて地面がよく見えない階段を3階までゼーゼーいって荷物持って上がったわ!世の中、そんなもんよ、ゴゲッ‼

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ハウダ(国内表記:ゴーダ)の民俗博物館みたいな所で出会った、オランダ王国の象徴、ダッチ・ライオン。左はゴブラン織りのクッション、右は壁面彫刻だけど、よく見るとクッションでは歯むき出しでヒゲボコあがっちゃってるし、なんと彫刻ではベロ出し&漢の象徴もろ見え!しかもよく見ると最近塗り直してるっぽいし!この辺りをかなり強調するのはお国柄?それともハウダの地域性?次回訪蘭した際に他地域でダッチ・ライオンを見かけたら、しっかり観察してきます!


②あなた、変わったわね
去年と同じホテル、全く同じ部屋。でもエレベーターも壊れてて、王の日の前だというのに、ホテル側は直そうとする気配もないの。1日に何度も3階まで階段を往復したけど、一番驚いたのは朝食よ!そう、去年、オランダのホテルには愛があるのよ、コケーーー!!!なんて大喜びしてたけど、何かの間違いか、野菜もあえ物も果物もペーストも全部廃止!白パンか茶パン、チーズにハム、ゆで卵。終わり!お部屋のグラスも全部紙コップになってるし、補充もナシ!明らかに経営陣の方針が変わった感じ。それでいて値上がってる。この後、すごいオマケがついてたんだけど、二度とここには泊らない。それは確かね!

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帰国から数日後、ホテル予約サイトから宿泊アンケートの依頼が来たので、正直に答えていったら10点中4.9のスコア判定となった。その数日後、私のレビューは公開され、他の宿泊者のコメントを読むと、どうもこの惨状は昨年末から始まったらしく、突然朝食が粗末になり、エレベーターは壊れたと見せかけ、本当に必要な時にだけ動かすという、光熱費削減のためもう数か月も故障を装っているという事が発覚した。明らかに料金分の仕事をしていないホテルだった。2018年と比べ料金も上がっていたし、我々とこのホテルに「次回また」という可能性はない


そういや、去年、デルフト駅前広場には一面チューリップ畑が広がり、デルフト焼き風の張りぼてカップも何個か配置されてて絶景写真ポイントだったのに、全部撤退。確かにチューリップの残骸はあったけど、よく「ケツの穴の毛まで抜かれる」という不毛表現を聞くけど、そんな感じ。これが同じ場所???そうそう、去年タヌがデルフトでお気に入りのロブスターワンピを買って、今年もスゴイ柄(オットセイとか)をゲットするんだ!って鼻息荒くしてたのに、店ごと潰れてたわ。世の中、そんなもんよ、コケケッ!

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③Oh, Danny Boy
泊ってから2日目くらい、いきなりセントラルヒーティングが気持ち悪いほど効き出した日があってね。その日以来よ、毎晩、ダニらしき虫に噛まれるようになったのは!それも私だけ!(その代わり?タヌは初日、寝てる間にベットからマットレスごとズレ落ちました。なんなんだよ、ここのベッド!)

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最初は手首に何か赤いブツブツがちらっとあったくらいで、時計でもこすれたかな?と思ってたんだけど、日に日にあちこち赤くなっていって、かゆいじゃないの!これはパジャマにも潜んでるに違いない!って4日目くらいにはパジャマを交換。捨ててくつもりでクローゼットの下に置いといたんだけど、「縫い目に潜んでるんだろ、この縫い目山噛男(ヌイメヤマカミオ)!」それでも小指を噛まれ「小指噛子(コユビカミコ)!」と変な名前を付け始める始末。アルバートハインで買ったサラダがもの凄く盛りがよく、「食べでがある」と言うつもりが、「食べ出山盛男(タベデヤマモリオ)!」。痒さのおかげで何かのタガが外れ、王の日を祝うレストランのオレンジ色の三角の細かい旗の列がハタハタと揺れてるのを見れば、チベット寺院を透視するようになり、「マニ車が回ってる...」とまるでハッパでもやってるかのようなマンブルをしちゃったわよ!コケ~~~!(タヌは姉の壮大な世界観にとてもついていけなかったという)そう、その後もはいずりまわるように手足に噛んだ跡が出没!愛されちゃって~~~~もう、ケッコー!!!!!コケーッ!(# ゚Д゚)

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左:デルフト新教会の椅子に施された天使の彫刻。真面目に告解しても、あーはいはい言いながら肘枕で寝っ転がって半端に聞いてそう 右:オパルドゥ(ピュアディスタンス)のキーノート、パープルライラックを満喫するタヌをメアリが記念に激写するも、タイミング悪く白目出してトリップ状態。確かにフローニンゲン⇔ロッテルダムと、オランダを南北トリップしてましたが
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左:曽祖父の出身地といわれている南ホラント州にある、古都ドルドレヒトのフローテケルク(教会)内部。ゴシックですなあ 中央:自撮りの瞬間するっと入ったお姉さんと3人で、気分はヘブン17 右:ドルドレヒトとロッテルダムをつなぐメルウェカーデ波止場前にある、オランダ12州の統一を記念した門の前に佇むハン1


④ハン1愛されキャラ
私ってイカズゴケだけど、昔から赤ちゃんやジジババにウケるのよね。(ダニにもね)タヌの友達で、ミッフィーちゃんの故郷、ユトレヒトに住んでるメアリー(もとピュアディスタンス勤務)を再訪問。去年はダウンしてタヌしか行けなかったんだけど、ミケリーノもすくすく育ってもう1歳3か月。自称Baby Killerといえども、初対面だしと思う間もなく、ミケったら私を見るなり両腕を広げて駆け寄ってくるの!そのままギューッと抱っこよ!(写真参照)あたしゃ、観音様か!聖母マリアか!「愛想のいい子だけど、この子が他人にここまで懐くのは見たことがない!」とメアリーもビックリ!食事のときもトントンと私の膝をたたき、登ってくる。そのくせ、タヌには塩対応??手を差し出すと、ひゅっと引っ込め、目が合いそうになると、さっとそらす。いい子だったわ~。来年が楽しみね~、コケ~~~♡ 注)ダニは人から人には感染しません。念のため!

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とても初対面とは思えないこの懐きっぷり。よく見るとハン1の耳下ほっぺに、ダニに噛まれた跡が!ちなみにタヌへは常に冷視線。なんだこの差は


⑤Reunion in Rotterdam
曾祖父のご縁か、オランダもタヌは4回目。私も2回目。でも、私達って、やっぱ曾祖父の影響か出身地の南部小都市ばかり旅してるのよ。最北のフローニンゲン(ピュアディスタンスの聖地)以外はね。「何回も来てるのに、私らアムスには行かないね?」「きりがないよ~!!!」これが高い金払ってオランダに来てる人間の言う台詞だろうか。機内でスッチーが「チューリップ見に行くの?」とフレンドリーに語りかけてくれても、「いいえ」。スンマセン。キューケンホフ、Out Of 眼中。
しかし、不思議なもんでUKの朋友、まいどお馴染みのPeter Hall氏に、なにげに「Rotterdamに1週間滞在するよ」とメールすると、「そんじゃあ、僕も行こうかな~」とまさかの返事!誘ってないのに!地図を見ると、彼の住むEssex州とRotterdamは北海を挟んで、ちょうど釜山と福岡のように至近距離!フェリーが頻発!やっぱ、こんなオファーしてくるなんて、絶対彼とは姉妹共々、前世で縁があったに違いないわ!タヌに至っては29年目の再会!「なんで最後がPeterなんだろう??」と思いつつ。
結局、私達と同じホテルに2泊することになったの!王の日にも動かなかったエレベーターも彼がチェックインする夕方には直るという不思議!いきがかり上、この日最北フローニンゲンに往復5時間かけてミーティングに行ってたタヌが後から合流する形で、選んだレストランが「絶対こんなとこには入らない!」と、いつも前を通るたび鼻で笑ってたso-called日本食レストラン、その名も「MISO SUSHI」ここしか空いてなかったんだよ!

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ピーター・ホール(57)。タヌが16歳の時親交のあったラフトレード・ジャパンのスタッフがくれた1冊のインディロック系ファンジン’Blam!'の編集長だった彼に手紙を書いたことから友達になり、ハン1は定期的に会う機会があったもののタヌとは実に29年ぶりの再会だというのに「Listen to the voice of Buddha, Saying stop your Sericultue...」とBeing Boiled(Human league)の歌詞をスラスラ歌いだすなど、とても時の流れを感じないうえ、こういう「大きいお友達」はどんなジャンルでもユニバーサルだと痛感した瞬間だった


でも、おいしい、おいしいと「必死に寿司のふりをしてる和食」をPeterったら食べてくれてね。出発前に見に行ったクラフトワークのオマケの3Dメガネ、オーチャードHallって彼の名字が印刷されてるから、土産にあげたけど、こんなにサングラスが似合わない白人も珍しいわよね!コケッ!
帰りの荷物は全部Peterが列車に積み込んでくれたし、ダニの噛み跡は帰国後にはみるみる枯れていったし、やっぱ、オランダはやめらんないわよね~~~~、バサバサバサ....