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マンプク宮殿18 THE PUBLIC IMAGE IS ROTTEN

 

悪癖だと自覚していながら新しいものが出ると買わずにはいられないもの。コンビニに行くと必ずドリンクコーナーへ行き新商品が出ているかチエック。特に炭酸系のものは出ていると試さずにはいられない。それがどんなに無理筋で飲む前から失敗するのが明白なものであっても。
 数年毎に色んなメーカーが思い出したかのように挑戦しては玉砕する「コーヒー+炭酸」、地方へ行くとご当地名産品と炭酸を組み合わせた無理矢理サイダー(ずんだ豆+炭酸、牛タン+炭酸、カレー+炭酸 etc)どれも飲んでみるが美味しかった事は殆ど無い。最近のものでまあまあ飲めたのは炭酸系では無いがコーヒーとお茶をミックスしたTEA COFFEE位なものだ。 
昨今のスーパーは定番系の飲み物しか置いていない事が多く、日常でそういう変なものを捜すにはコンビニへ行くしかないのだが定点観測スポットだった家から一番近い某コンビニが突如閉店。これで習慣が無くなる事が健康にも財布にも良いのだが。

 同じように新しく出ている事を知るとついつい買わずにいられないのが「英国のビートたけし」と我が家で呼ばれているジョン・ライドン(aka ジョニー・ロットン)関連物。とはいえレコードやCDは出ているものを全て追いかけるわけではない。

最近出している新作は悪くはないが、まあ・・・・それなり・・・という感じで彼の年金基金を出していると思えば腹も立たないが、正直この方の音楽的なピークはSEX PISTOLSからPUBLIC IMAGE LTDの3枚目までだと思っているのでそこから後のものは中古で安ければ買ってみるという程度のお付き合いだ。

 

Still a Punk: ジョン・ライドン自伝

出れば買わずにいられないのは書籍。但し日本の評論家やライターの方が書いたピストルズ本やパンク関連の書籍は興味の対象外なので除外。日本でも知名度のある方なので洋書の翻訳本が出ると買うのだがまあ結構な量が出ている。自伝だけでも2種類。
昔ロッキングオン社から出ていた「Still a Punk: ジョン・ライドン自伝」というのと数年前出た「ジョン・ライドン新自伝~怒りはエナジー」というやつだ。

ジョン・ライドン 新自伝 怒りはエナジー

最初の本は家のどこかで眠っているはずだが発見出来ず。後の本は相当なボリュームの為、2016-2017年に渡り寝る前に少しずつ読み進めて昨年夏に読了。人生訓とか語っているところはどうでも良い。関わりのあった人々をケチョンケチョンに貶しまくるところが醍醐味。何人かは筆禍を免れているのだが著名な方々は大体ロクな事を書かれていない。キース・レヴィン。ジャー・ウーブル、リチャード・ブランゾン、ジョー・ストラマー、アリ・アップ、ピストルズの残りメンバー。そして当然ながらマルコム・マクラーレン。ただ、以前は全てに於いて酷く描写されていたが今回は「そういう奴だがここは凄かった」みたいなフォローが入っているのが救いか(マルコム・マクラーレンは除く)
それ以外も関連本みたいなものでピストルズのベーシスト、グレン・マトロックの書いた「オレはセックス・ピストルズだった」とかイギリスパンク~ポストパンク時代の評論本「イングランズ・ドリーミング(JON SAVAGE著)」やら「ポストパンク ジェネレーション1978-1984(SIMON REYNOLDS著)」等々、自宅本棚にコーナー作れる位読みまくっていた。

John Lydon's Megabugs [Import anglais]

 それだけで終わらず、彼が2000年以降テレビタレントとしてリアリティ番組や自然ドキュメンタリー番組に出ていた頃の映像商品、昆虫ものドキュメンタリー「John Lydon’s Megabugs」を海外サイトから取り寄せたり(当然全編英語、紹介する昆虫も害虫系が多いので我が家では非常に評判が悪い)一体私は何をやっていたのだろう?
 そして今年は来日もある。PIL結成40周年記念らしくBOXセットも出る。ドキュメンタリー映画も上映されるらしい。全てタイトルは「THE PUBLIC IMAGE IS ROTTEN」。歳とってもネーミングセンスは良いな。さてどこまでお付き合いするものか・・・・

ザ・パブリック・イメージ・イズ・ロットン(ソングス・フロム・ザ・ハート)(完全生産限定盤)(2DVD付)

追記:そういう書籍をついつい買ってしまうミュージシャンがもう一人。リッチー・ブラックモア。本人が書いたわけではないがパープルからレインボーまでロードマネージャーを務めた人が書いた「冷酷組織の真実 ザ・インサイド・ストーリー・オブ ディープ・パープル&レインボー (BURRN BOOKS)」は非常に楽しく読めた。(ギター奏法解説とかそういうのは買いません)性格悪い人間の本をついつい読むのは拭いがたい悪癖ですね。