LPT annex

whatever LPT consists of

life is life

episode 0905 : As you are now a friend

「おじいちゃんと文通」 ある日、英オークションサイトを見ていたら「50年間タンス保管の未開封香水」というのが出てきた。歴史的名香のヴィンテージで、日本に発送可能か出品者に送料を照会したら、普通個人情報は伏せて取引できるオークションのはずなのに…

episode 0904 : The trial lesson : two

「体験入門(後編)」 先月より何となく入会したフィットネスクラブで強烈しごかれる事になった私は、2度目のトレーニングでもこれ以上は無理、という負荷をかけられ、遂に激しい頭痛を起こして帰る始末となり、帰宅後も起き上がれない程の頭痛が数日間続い…

episode 0903 : The trial lesson : one

「体験入門(前編)」 最近、とみに体が重く感じるようになってきた。実際、体は重くなってきている。悪い事に、徐々に体力も落ちてきて、週末は疲れて起きれない日も出てきた。そこで、近所のジムへ無料体験入門をしてみた。最近都心で増えている、プールや…

episode 0902 : "Haken-giri"

「派遣切り」 昨春より、何年も会っていなかった大学時代の先輩と交友が再開した。先輩は3歳年上で、小中高と親の出身校である有名ミッション系女子校に通い、大学で上京、卒業後Uターンし、家事手伝いや簡単なバイトをしながら三十路前に見合い結婚するも…

episode 0901 : A city gone bust

「つぶれた街」 年末、主人の実家がある盛岡へ帰省の道すがら、秋田へ寄ってみる事にした。出発当日は新幹線のシステムトラブルで発車が3時間以上遅れ、到着した頃にはほぼ陽も落ちていた。まずはホテルに向かおうと駅前でタクシーに乗込むと、運転手さんに…

episode 0812 : The henchman

「子分肌の人」 私の主人は大学時代から音楽活動を続けているが(プロではない、念の為)、最近加入したバンドの練習が練馬で行われる為、他のメンバーが時折うちにくる。メンバーのうち二人はアルバム発表、国内外ツアーも経験した元プロのミュージシャンで…

episode 0811 : Regression of self-consciousness

「自意識の後退」 先日、ふとした会話の中から、人気男性韓流スターは全員自分より年下だと知った。何故か、真正面から驚きだった。全員、年下か…日本で一番人気の、眼鏡の似合う俳優さん位は年上だろうと思いこんでいた。 結構驚いたので、色々な人にその事…

episode 0809 : The Collector

「コレクター」 だいぶ前だが、アメリカ在住の友人、メリー(仮)から、ご主人のお祖母様が亡くなり、ご主人が親兄弟たちと遺品整理に立ち会った時の話を聞いた。余りに衝撃的で、いまだに忘れることが出来ない。 義祖母の逝去後親族が集まり、孫にあたるご主…

episode 0808 : Misdelivery, misarrangement, misorder

「誤出荷、誤手配、誤発注」 自分で言うのもなんだが、私は瞬発力に欠け、注意力が散漫である。加えて「ぼんやり」と「きりきり」が同時進行している性格のため、ど忘れ系の失敗は少ないのだが、「急いては事を仕損じる」の理どおり、公私共に慌てると失敗す…

episode 0807 : Compulsory education

「義務教育」 以前、友人の子供が小学校の家庭訪問を受ける際、希望事項として「勉強できる時に精一杯勉強させてください、スパルタでお願いします」と事前回答した所、担任に、今そんなことをいう父兄はいない、と驚愕されたという。ゆとり教育の弊害が語ら…

episode 0806 : Unequal society

「格差社会」 先日、上海から従兄夫婦が両親を見舞いに突如来日した。現在両親は同じ特養に暮らしており、父も母も甥っ子との再会に涙した。私達家族も、親の様子から次はないと分っているので、突然の来訪に心から感謝した。 従兄は、上海で医療関連のプラ…

episode 0804 : Hurray for newcomers !

「フレッシャーズ!万歳」 先日広尾に出かけた昼、ナンが食べ放題のインドカレーやに入った。場所柄白人が多く、その店も客の半数は白人だった。その中で、日曜の昼下がりだというのに、全員黒いスーツで髪もびしっとまとめた白人男性4人が、焼きたてのナン…

episode 0803 : The Deceiver's elegy

「騙しのエレジー」 下手の横好きながら、料理は好きだ。毎日の弁当作りもさほど苦にはならない。何といっても自分で作れば安上がりだし、好きなだけ腹一杯食べられるのがいい。とはいうものの、週の半ばにもなると、買置きの食材も少なくなり献立に困ったり…

episode 0802 : a memory of that scent

「香りの記憶」 若い頃から香水が好きだが、この頃香水好きに拍車がかかってきた。それも、最近流行のものではなく、昔一世風靡した様な、所謂「名香」ものをしらみ潰しに試している。 試す、といってもライセンス等の関係でメーカーが日本撤退したり、現在…

episode 0801 : (Don't) come over anytime !

「千客万来」 昨春引越しを手伝って貰った縁で、隣町に住んでいる主人の後輩が、月をあけずに夕飯を食べに来るようになった。大体、来訪の告知から数時間以内に来る。毎週続く時もある。彼は一女の父で、学生時代のバンド仲間だ。今も時々主人と音を出してい…

episode 0712 : Muscle in white

「白衣の天使」 今年5月より特養入りした母が決算前に吐血し、都立の老人病院に入院して早2ヶ月が過ぎた。最初は会話も出来た母だが、食事が思う様に摂れず、最早言葉を返すこともできなくなった。病室を見回すと、一見しっかりした言動を取るが内容は支離…

episode 0711 : Let's go to Taiwan !

「台湾観光事情」 台湾ネタが続いて恐縮だが、今月もひとつ。父方の親戚が多く住んでいるので、台湾には割とよく行くほうだ。ただし、親戚の用事で行くので、自由時間、つまり親戚と別れて行動する事は滅多に無い。観光も別段しないし、買い物も往復の免税店…

episode 0710 : Head hairdresser in danger : two

「店長、絶体絶命!(後編)」 初めての海外旅行で行った台北の空港で、銃撃戦に巻き込まれた美容院の店長は、一体何が起きたのか、目の前を通り過ぎていく血まみれの人は一体何なのか、恐怖や不安というよりも、その疑問で頭が一杯だった。空港側からの避難…

episode 0709 : Head hairdresser in danger : one

「店長、絶体絶命!(前編)」 最近、友人の紹介で美容院を変えた。担当は店長さんだ。まだ2回目なのでお互い気心が知れる程の付合いではない。「休日はどうしてますか」「最近どんな映画を観ましたか」など、軽い問答を交わしながら鋏が進んでいく。私の父…

episode 0708 : Is everybody alright ?

「生存確認」 昨日の昼休み、何の気なしにネットニュースを見ていたら小さく「英中西部、60年振りの大洪水」と出ていた。市街地はほぼ水没、国道は広域全面封鎖、スーパーの駐車場に長蛇の列で飲み水を受け取る、疲弊した市民の様子が生々しい。最も被害の大…

episode 0706 : You are confusing me

「定義不明瞭」 3月の終わり頃、高校時代の友人からメールがあった。彼氏の会社が平和の隣のビルに移転したが、土地不案内だから今度一緒に昼食をしてやってくれ、という。「私の男を見てやってよ」と、久しぶりのメールは締め括られていた。その依頼に、私…

episode 0705 : Flowers of romance

「狂い咲きサンダーロード」 先月、9年間住んだ豊玉から駅向こうの桜台へ転居した。同じ駅を利用するとは思えないほど別世界で、あちこちに屋敷稲荷や畑、豪農の住まいとおぼしき広大な敷地の家が立ち並ぶ。何より驚いたのが、自転車で3,4分の所に農協があり…

episode 0704 : Help me, I am collapsing now

「壊れゆく春」 会社が全店でパソコンの一斉入替を行ってから2年が経った。それまでは2005年でウィンドウズ95状態だったのが、一気にXPまでOSが上がり、夢のように使用感が向上した。今春世の中的にはVistaが登場したが、今後も当分OSやマシン入替の予定は…

episode 0703 : Leak of personal information

「情報漏洩デビュー!」 昨日帰宅したら、郵政公社から「個人情報の漏洩に関するお詫び」と称する書状が届いていた。なんでも、職員が車上荒らしにあい、車内には職員が勝手に持ち出した約29万件の振替口座情報を記録したUSBメモリがあり、その中に何と私の…

episode 0702 : Evening of the 40th birthday

「祝杯模様」 一昨日、40歳になった。もうこれで、言い訳無用の中年女になった。雑誌で、30女が「艶女(アデージョ)」とかいって、貫禄美人だの言っているが、じゃあ40女はさしずめ「泥女(ドロンジョ)」か。顔も体型も、そのうち泥のように崩れてくるんだ…

episode 0701 : going too far in New Year

「やりすぎな正月」 今年も主人の実家へ帰省した。昨年とはうって変わって暖冬の盛岡は地面に雪一つなく、日中も東京の朝方より暖かい位だった。だからといって、あくまで帰省なのでさほど出歩くこともなく、もっぱら実家で…食べていた。 東北にはもてなしの…

episode 0612 : Your skin is so fat...no,no,no, beautiful

「有意義な旅」 先週、次姉と共に父の故郷である台湾へ行った。台北に住む従兄の車で高雄まで縦断し、正味3日の旅程だったが、従兄のおかげで台湾全土に点在している父の妹4人を始め、大勢の親戚に会うことができた。既に言動の混濁が始まった叔母もいて、「…

episode 0611 : American Dream

「アメリカン・ドリーム」 渡米して現地の陸軍兵と結婚した友人・メリー(仮名)が里帰りしたので、1年半ぶりに会った。メリーは結婚12年目。会う度に、メリーの目を通して見るアメリカが面白い。ケーブルTV等で刻々と同時通訳される「正義感に満ちた自由の…

episode 0609 : DNA a go-go

「DNA a go-go」 先日行われた浅草サンバカーニバルで、後輩F君の所属するチームが3連覇を決めた。 3連覇というのもびっくりだが、そもそも身近にサンバをやってる人がいるのも驚きだ。しかし、F君は阿波踊り発祥の地・徳島出身とのことで、妙に納得してしま…

episode 0608 : Sound leak hunter

「音もれハンター」 社会人になって18年、最初は通勤電車が嫌でたまらなかったが、40も近くなり、修羅を浄土と変える術が徐々に身についてきたのか、かつてあれほど嫌だったことが楽しみにさえなっている。そのひとつが「音もれハンター」だ。 車内では、大…