'80年発表の5枚目にして問答無用の代表作です。新年早々2枚組SHM-CD(高音質CD)紙ジャケ仕様で再発されますが、1枚持っていても損のない傑作ですので、不景気風を吹き飛ばす起爆剤に如何でしょう。何といっても徹頭徹尾減速することのない爆裂した疾走感がたまりません。このアルバムはけちのつけようがないです。ジャンルを問わず幅広いファン層を持つモーターヘッド、中心人物のレミーは終戦生まれの御年63才。そろそろ「後どのくらい元気でいてくれるかな…」という年齢ですが、こういう人にはちんまり病死じゃなくてド派手に事故して欲しいです。来年も元気でね*。(USMジャパン、UICY-93908/9)
追記 Jul. 2015
そんなレミーもすでに古希ながら、今年のフジロックに登場と衰えるところを知りませんが、4年前自伝映画「極悪レミー」DVDを大学の先輩が買ったので、発売記念たこ焼き鑑賞会を催したところ、その前日に東日本大震災が発生、自粛ムードに流され鑑賞会は中止、いまだ「極悪レミー」は観る機会がありません。レミーが極悪なうちにしっかり観たいと思います。
追記2 Feb. 2016
そんなことを言ってぼやぼやしているうちに、なんとレミーが昨年12月28日、世の中的には御用納め、仏教的にはお不動様ご法楽の日に昇天。レミーが亡くなってからというもの、デヴィッド・ボウイ、グレン・フライ、ポール・カントナー…と、大小あれどロック界の巨星が次々に墜ちていくのは訃報を聞くに忍びなく、一方でたこ焼き鑑賞会すらできていないことを思うと、いかに人間、口約束だけではいけないか、ますます自らに問いただすのです。