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マンプク宮殿12 ハマタイ!クリスマス

 ここ数年来我が家の恒例行事として行われるクリスマス前後のイベント。夫妻とも若い頃からその手の行事にはあまり縁の無い生活を送っていた上、聖者の生誕を祝う気持ちなぞ毛ほども持っていない不信心者なので聖夜とは程遠いものになるのは明らか。

 同日生誕された旧知の方の御祝い&忘年会を兼ねて我が家で準備した年末特別メニュー&御参加いただいた方々に御持ちよりいただいた手料理&ツマミ、酒を楽しみながらグダグダ過ごすという緩い会合。

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エストニア料理(左)と福田パンインスパイア系コッペパン(右)

 今年はエストニア料理&サモサ&ローストビーフ、チキンという洋物から餃子、そして福田パンインスパイア系コッペパンも加わるワールドワイドな展開になり、瞬く間に消費されるアルコールの酔いも手伝えば聖夜ならぬサバトのような状態へ雪崩れ込む。

  音楽系の繋がりで集まった面々なので常になにかがバックで流れていたり上映されていたりするわけだが、クリスマスソングの定番がうちには絶無。

ジョンレノン→1枚も無い

ビングクロスビー→あるわけない

バンドエイド「Do they know it’s Christmas」→リリース当初から私には呪いのアイテム

ワム!→無いよなー

山下達郎 松任谷由美→絶対無い!

辛うじて何故かコクトーツインズのクリスマスソングカバーの曲があった記憶があるがどこに置いていたか見当がつかない。

 で、今年、スタート前後はWIREをかけていた。そして人が揃った段階でかかったのがDOOM(日本のスラッシュのようなプログレのようなバンド)→ALL ABOUT EVEKING CRIMSONときてあとはYOU TUBE映像でいろんなものがかかっていた。

 何年か前はBLACK SABBATHとかかけていたような記憶があるからこれでも随分マシになったような気がするのは私だけかもしれないが、数年前より意識的に自粛している音が1つだけある。 

 ウルゴンとゴルゴ:アターク(リマスター)

 MAGMA….フランスのプログレ?ジャズロック?ZEUHL(ズール)系の首領とも言われているらしいがZEUHLって何だ?彼らはコバイア語なる独自の言語を作り出し歌うのがどうもコバイア語では「神聖な音楽」という意味らしい。神聖ねえ・・・・メロディの有る部分はそう思えなくもないがとにかく曲が長い上、延々と同じリフの繰り返しから加速していき謎の言語の詠唱が続く曲からは私は野蛮な音という印象を強く受ける。またリーダー格ドラマーの毛むくじゃらで猿系の顔がより獣性を感じさせる原因かもしれない。

 いまだに新譜が出れば購入してしまう数少ないバンドだが、家で一人もしくは家族のみで聴くのは誰にも迷惑かけないので良いとして、私の悪癖は酔っぱらっていい気分になると人が集まっている場所でもかまわず大音量で再生してしまう事だ。若いころのような「こんないい音楽は知り合いにも教えてあげたい!」とか「これは聴くべきだ!」などという思い上がった気持は既に無く、「まあ・・・気に入らないものはみんなあるよな。私も今更いくら魅力を語られても聴かされても絶対興味出ない事を確信しているの幾つもあるし。」という心境には達しているのだが酔うとリミッターが外れたかのように再生してしまう。そしてこれが京都の家で「ぶぶ漬でもどうどす?」と言ったのと同じ効果を発揮するのか皆様それを合図に帰路についてしまうのだった。

 流石にこれを繰り返しているのも客人の皆様に失礼極まりないので、皆が来る前にたっぷり聴く。その後部屋の隅にしまいこむ。それも自分の部屋ではすぐ見つけてしまいそうなので妻の部屋に隠す。と対策を講じ最近は再生しないようになっているはずだ。

MAGMA LIVE

 

 彼らの代表作「MAGMA LIVE」の冒頭、曲が始まる前に「ハマタイッ!」という掛け声一発で始まる。恐らく「HELLO!」とか「こんにちは」みたいなものだと思うが我が家ではこれが別れの挨拶になるのだ。我が家で散々聴かされた皆様、その節は大変ご迷惑をおかけいたしました。この場を借りてお詫び申し上げます。

 

 で、そろそろ2017年も終わり。あたふたしたまま2018年へ突入するが年明けはこの言葉から始めようと思っている「ハマタイッ!」

全然反省しておりません・・・・