LPT annex

whatever LPT consists of

ハンブルサーバントの独り言 Humble Mumble 9 ターザン:REBORN

f:id:Tanu_LPT:20170607130052p:plain 

台湾の親戚で’15年末に亡くなった最年長の従姉の次男、建ちゃん(54)は奥さん共々日本の大学を出ていて、長女も今年日本の通訳養成コースに留学している。従姉の子供の方が私たちの年齢に近いので、若い頃から色々な形で縁があった。どうにもこうにも留学中からとにかく富豪なので、遊びにきた両親を一緒に羽田に見送りにいき、帰りは当たり前のように空港からタクシーで帰ったりした。現在も親族経営の会社が大繁盛で世界中を飛び回っている。数十名を引き連れた社員旅行の写真を見せてもらった時、「ああ~、ハウステンボスに行ったんだ~?」「ううん。ウィーンだよ!品のいいおばあさんて感じの街だったな!」

長男の通称「マコトくん」は今年大学を卒業するが、毎年なんらかの形で会う機会があった。どらえもんのノビ太みたいに小さくて、黒ぶちメガネで言葉は通じないが愛想のいい子だった。それが毎年会うたびにニョキニョキヒョロヒョロ背が伸びていき、今では187cmもあるという。’16年末、妹と台南で建ちゃん家族と会食した時、本人はいなかったが奥さんが動画を見せてくれた。そ、そこにはムキムキ、マッチョなマコトくんの姿が!ある時筋トレに目覚め、今は蟹腹だ!最後に会った時から半年しかたってないのに、人間てこんなに変われるのか!プロテイン命か!卒業後の兵役も楽しみにしているという。Good Bless Makoto!

 

「ターザン」の名を知らない人はいないだろう。原作でもターザンが貴族出身だったというのは初めて知ったが、この映画は凄い。19世紀、ジェーンと結婚してジャングルから英国貴族に戻ってロンドンで大富豪として国会議員も務めているというシチュエーションから始まる。(可能なのか、8年ぽっちでそれって...)

俳優さんがまた凄い。この映画の為に肉体改造したのが手にとるように分かる。アレクサンダー・スカルスガルドというスウェーデンの俳優さんで三つ揃いでビシっと決め美しい金髪、碧眼。品のいい英語。でも、彼が出てきただけで映画の顛末が全部わかるようで、もう脱いだら凄いんです、この後脱ぎます、脱ぐんです、戦うんです感がムンムンなのだ。最初、俳優さんの情報が全くなかったので、この人本職はレスラーかしら、これがデビュー作かしらと不安になったが、彫刻のような雄姿はCGではなく、筋トレのたまものだという。すべて撮り終わって、やっと好きなものが食べれる!と太り始めていた時、ワン・シーンだけ撮り直しの命令が出て、再度過酷な筋トレで絞ったという。「その場面だけCGでできね~のかよ~!」と叫びながら。俳優さん偉い。ハリポタの監督さんなので全体的にアクションでも品がいいです。悪役にもそれなりの魅力があり2回見直しました。LPT読者にご存知の人がいるかどうか不明ですが(タヌでさえ)、中村光先生の「荒川アンダー・ザ・ブリッジ」に出てくるヨーロッパの屈折した元傭兵、いつも戦闘服の上に修道女の衣装を着ている「シスター」の実写版みたいで凄いお得感がありました!

PS:アレクサンダーさんはレディ・ガガの「パパラッチ」のPVにも出ていました。同じ人とは思えないほど、ゲスな恋人役で。筋トレ前でした。 

ターザン:REBORN [DVD]