LPT annex

whatever LPT consists of

マンプク宮殿17 廃墟と青空

f:id:Tanu_LPT:20180418095702p:plain

最近はとんと見なくなった洋楽アルバムや曲の謎邦題。映画の世界では未だに原題考えると何それ?みたいな邦題がチラホラだが洋楽の国内盤需要が壊滅的に無くなったこのご時世、音楽業界ではタイトルをひねり出す時間も頭の余裕も無くなってしまったのであろう。玉石混淆なのは世の常で8割方はしょうもないタイトルがつくのだがその中でも未だに邦題じゃないとしっくり来ないものもある。

「原子心母」「怪奇骨董音楽箱」「21世紀の精神異常者」「こわれもの」「さかしま」「地獄の狂獣」「対自核」ここらへんは原題直訳みたいなものもあるけれど邦題で発音しないとしっくりこない。

The Man From Utopia

 「ハエ・ハエ・カ・カ・カ・ザッパッパ(写真上)」とか「フランク・ザッパの○△□」とか「マイコさん」とかジャケ写見た印象や歌詞聴いて空耳アワー状態で付けられたであろう邦題は何だろうなあ・・・・担当さんが超多忙で頭飛んでいる時にでもつけたか、飲み屋で馬鹿話した勢いで付けたか・・・・想像を逞しくする。(前2つは両方ともフランクザッパのアルバム。80年代頭のザッパはこういうタイトルが多くて当時音も聴いてない私はすっかり色者アーティストだと思っていた。最後の1つはフリートウッドマックのシングル。原題は「Coming Your Way」なのに何故に舞妓さん?歌詞の中に「マイコサーン」と聴こえる部分があるのでそこからなのだろうが・・・御丁寧にジャケ写も舞妓さんの写真が中央に大きくレイアウト。アーティスト写真は左下に小さく・・・と。まあ楽しいから良いか。

f:id:Tanu_LPT:20180528160931j:plain

 AOR系で多かった「愛」や「渚」「潮風」「ときめき」等がつく邦題は抹殺!ここらへんの単語が目に入っただけで未だに虫唾が走る。でも原題でシングル出してもここらを好んでいた方々には響かないのだろうから売る為には正しかったのでしょう。そもそも私のような輩に買ってもらおうとは思ってないだろうし。「愛」より「淫欲」!「ときめき」より「燃える欲望」!の方が良いですよ私は。

 私が好んで聴いていたジャンルはレコード会社もそんな力入れてなかったのだろう、原題そのままカタカナ読みで付けた邦題が多かったので脱力する事がそれほどなかったのは幸い。しかしそうなると淋しくもあり、特に直接的なタイトルのものは勝手に邦題を考える事もあった。

ミート・イズ・マーダー(紙ジャケット仕様)

THE SMITHSというバンドがその餌食になる事が多く

「MEAT IS MURDER」→肉喰うな!(これは帯のキャッチコピーにありましたけど)

「THE QUEEN IS DEAD」→女王崩御

「VIVA HATE」→憎悪礼賛

など勝手に思いついて楽しんでいた。

IV(廃墟と青空)+ボーナス・ディスク付き

 で、表題の「廃墟と青空」。これはドイツのバンドFAUSTの4枚目のアルバムで原題はシンプルに「FAUST Ⅳ」なんだが聴こえてくる音がまさしく邦題通りのイメージで感心しまくった覚えがある。一番好きな邦題はこれ。

 映画だとあれだな・・・原題「CROSS OF IRON」邦題「戦争のはらわた」これに尽きる。どっちもドイツだな。なんでだろ?

戦争のはらわた≪最終盤≫ [Blu-ray]