テクノ・ポップの原点にして頂点であるクラフトワークの、2004年世界ツアーを収録した初の公式ライヴ映像です。1981年の初来日では、客に電卓をいじらせるなど大サービスでしたがさすがにメンバーも60過ぎ、全員棒立ちで「ロボット」では現状にあわせて顔が老け込んだロボットに持ち場を任せて衣装換え。しかし、そこにいるだけでテクノ、彼らの音楽は確固たる音楽理論に裏付けられた普遍性が併走するレトロフューチャーなので「未来」で時が止まっており、その辺のクラブ上がりのテクノとは品格と存在意義が超然と違います。重文級の芸術性にファンは勿論、テクノに興味のない方も是非音と映像に圧倒されて下さい。必携。(EMIミュージックジャパン、
TOBW3257)※国内盤は廃盤のため、入手しやすく廉価な輸入盤をお奨めします。
Nov. 2010