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Manfred Mann Chapter Three / Volume One

Manfred Mann Chapter Three by Creature Music 【並行輸入品】


 昨年(注:2009年)紹介した'Volume Two'の前年(1969)に発表された、こちらが1stです。これからいよいよ時代が混沌としてくるぞ、といった予兆ふんぷんな耳元絶叫サウンドは次作と同様ですが、押しの強いベースと破裂するホーンセクションが織り成す筋弛緩的グルーヴ感が、楽曲編成こそ違えど最近再評価されている90年代初頭のシューゲイザーにかなり通じるものがあり、改めて彼らの先進性に驚きです。どちらも人の目を見れないか、瞬きなしでこっちを見てるか、という人間性のアンバランスさが心情ですが、強いて言えばマンフレッドマンには「誰かを相手にしている」というやる気を感じます。2004年に国内盤が出ていたのも驚き。(エアー・メイル・レコーディングス、AIRAC-1054)

Feb.2010