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ハンブルサーバントの独り言 Humble Mumble 7 ヘレナ・ボナム・カーター

 

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映画は大好きだ。私の人生から音楽と映画を除いたら生ける屍に、いやゾンビに、地縛霊になってしまう。(ほんとかよ)はまってしまうとひつこいので(ほんと)、例えば偶然BSとかで見かけたアメリカの人気テレビドラマとかが1、2年遅れで放送され気に入ってしまうと、毎週、毎週放映時間が待ちどおしくて!とかではいられない。録画なんかしない。(機械持ってないし)マイ・ブーム勃発だ。戦争だ!

先回りして、アマゾンで調べる。とっくにシーズンごとに発売されているDVDセットを23話3千円台でゲットする。日本版と比べ相当にお安いしコンパクトなのがいい。DVD1枚分のケースに工夫して5枚も6枚も入っている。これを考えた人は偉い!

当然DVDプレイヤーはリージョンフリーでないと見れません。機械に弱いので妹に選んでもらって設置しています。ホホホ。日本語字幕もないので、耳の悪い人用の英語字幕を設定して1日死人になる覚悟で、食事とトイレ以外は鑑賞に没頭する。とにかく筋を全部知っておきたい。この英語字幕もいい加減で全然内容を拾えてないのだが、難しい単語とかは出てるので概要はつかめ、勉強にもなる。イギリス北部が舞台のご当地映画だと訛りが酷くてかなり苦労するのも楽しみのうち。そして全容を掴んだあと、ゆとりのある時に数話ずつ見て、深めて泣く。ああ、いい時代だ。

 

ネットなどで調べると、気に入った俳優さんのプロフィールもわかるし、他にどんな作品に出ているかもわかり便利。日本では全くブレイクしてない人のほうが多いが、他の作品で意外な役をしてたりすると、そのDVDもつい探して安ければゲットしてしまう。ああ、いい時代だ。

最近、特に印象に残っているのがイギリスの女優さん、ティム・バートン監督の奥様でもあるヘレナ・ボナム・カーターだ。確か、デビュー作は「眺めのいい部屋」かなんかで清楚なお嬢さんを演じてたと思う。メキメキメキメキ色んな作品に出演し、意外な面も芸達者な部分もどんどん見せてくれている。ハリポタでもイッちゃってる魔女を黒づくめで怪演してたし、「スウイニー・ドット」でも人肉でパイを焼く愛に飢えた悲しいマダムを、「レ・ミゼラブル」ではコゼットをこき使う意地悪な夫婦の妻役を、ケネス・ブラナー監督の「シンデレラ」ではカボチャの馬車などを手配してあげるフェアリー・ゴッドマザーに。これが魔女の概念を覆す、シルバーに輝くとってもチャーミングでゴージャスな存在で彼女にぴったりだった。だいたい彼女、すごい早口なんだけどね。

そうそう、忘れてならないのが「英国王のスピーチ」での皇后様役だ。国民的アイドルをお茶目に気高く、超自然体で演じている。最後についてるインタビュー映像で「マシュマロのイメージでいこうと即、役柄を掴んだの!」と、のたまっていた。御意。でも最近の大ヒットはやっぱ、ご主人監督の「アリス・イン・ワンダーランド」新作、「時間の旅」だろう。頭の大きな赤の女王を猛烈なキャラ然として、演じきっている。中でも町を焼き尽くした後、怪物ジャヴァウォーキーの足につかまって空に飛んでいく時の「イ~ヒッヒッヒ~」という笑い声が忘れられない。ああ、ええ時代や~。

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